テレビを見てたら女房がつぶやきました。
「マウスが壊れたの」!?
女房に新しいマウスを買ったらどうかと提案したのですが女房が「このマウスがいいの」というわけです、困った私は修理に挑戦します 。
本当言うと、既製品のマウスを買った方が安いんですが修理となると工具、部品など
割高になります。まずは、ネットで修理動画を見まくりました。
修理動画によると、はんだの技能と電子工作の知識が必要なようです。
マウスの症状は、クリックは、左右共に正常に動作します。スクロールすると下方向に動かしているのに、画面が上方向に動いてみたりなど思い通りに動きません。
それでは、マウス分解をして確かめてみます。ホイールにとりついている部品が怪しそうです。ネットで調べてみると、エンコーダスイッチだとわかりました。
一度この部品を交換し症状がどうなるか確認してみます。
まずは、工具を揃えるところから始めます。
デジタルマルチメーター、はんだ、はんだこて、はんだこて台、簡易はんだ吸取り具、
フラックス(はんだ付けは、接合させる金属の表面に異物や酸化膜があるとうまくいきません。そこでフラックスを塗布し、最適なはんだ付けに導きます。)
細かい作業なので、LEDライト付き自在型拡大鏡、掃除用に無水エタノールなどなど、
合計金額14,498円「なんと、Razer Basilisk V2 ゲーミングマウスより高い」!?
それでは、マウスの修理に取り掛かります。デジタルマルチメーターでショートして
いないか各部品を当たります。特に異常は見当たりません。
最初に思った通りエンコーダスイッチを交換してみます。細かい作業なので
LEDライト付きの拡大鏡ごしにエンコーダスイッチの端子にはんだをもり、
簡易はんだ吸取り具で、元のはんだを取り除きます。
A相とB相のはんだを取り除きCOM端子も、はんだを取り除きました。
機械系の私にとってはこれだけの作業ですが、かなり時間がかかりました。
ここで、機械系の私がミスを犯します。後日にわかりますが、サイズが刻印してあるのに気づかず、取り外したエンコーダスイッチの高さを測りだしたのです。
電子工作初心者だからなのか、機械系だからなのか、それとも私だからなのかな?
エンコーダスイッチの底面からホイールの中心まで11mmだったので、Amazonで649円で、5個入のエンコーダスイッチを購入しました。
それでは、組み立て開始、基盤にエンコーダスイッチを取り付け、端子部分にフラックスを塗りはんだ付けをしました。そして、マウスを再組み立てしたのですが、ホイールが回りづらいのです。ホイールが傾いています、明らかに高さが違います。「へ」・・・・
ここで、スイッチのサイズが違っているのに気が付きます。
それでも、完全に組み立てをしてマウスを使ってみました。本当にエンコーダスイッチだけが、壊れているかを試して見たかったのです。案の定、スクロールは正常に動作しました。
そこで、マウスを分解、エンコーダスイッチを取り外して眺めてみました。
13と刻印してありました。13mmだったのです。もう一度Amazonで13mmのエンコーダスイッチを購入します。各サイズのセット販売のみで1,587円でした。「やらかした~」
ますます高額なマウスになりました。数日後、エンコーダスイッチが届き再度、
はんだ付け作業にかかります。この頃には、はんだ付けにも少し慣れてきていました。
はんだ付けを終わらせて再度組み立ても完了!今度はホイールも傾いていません。
ホイールもスムーズに動きます。パソコンに接続して動作確認をしました。
誤動作することもなくマウスの修理完了です。
数日後、女房に「マウス修理しておいたよ」と言うと女房は、嬉しそうに
「ありがとう」と言ってくれました。
職場でも良くあることなのですが。設備が壊れた、整理整頓用備品など、KAIZENと言って既製品を買わずに、部品、素材などを購入して修理や、ハンドメイドで製作することがあります。私は既製品を購入した方が「コスパいいのにな」「なんか日本的」と思うことがあったりして、良くも悪くも女房も私も日本人なんだなと思う次第です。