皆さんどの様にお過ごしでしょうか?。
私は、GW疲れをして何もやる気が起きませんでした。
特にGWになにかやった〜ってことはなく只々疲れています。5月病・・・
さて、話はまたもや会社のことになります。
私の会社は、日常的に歪み取り作業を行っています。
歪み取り作業とは、鉄板に溶接をすると鉄板が熱くなります。
その影響で鉄板はスルメイカを焼いたときのようにグニャグニャに曲がります。
そこで、伸びている部分を加熱してその後、水で急冷し収縮させ形状を修正します。
この作業は、熟練技能者が担っています。
私の同僚は熟練技能者でしたが、15日付で部署を異動します。
技能伝承が滞っていたので動画を撮影して動画マニュアルを作成したいと
同僚に依頼があったそうです。
しかし、熟練技能者の育成には時間もコストもかかるなんて、
誰もが知っていることですよね。
まるで、カン・コツを持つ職人が、今日も明日も作れるインスタントラーメンの
ように、すぐにでもポップアップするとでも思っているのでしょうか。
動画を撮影して若者に見せれば、まるで魔法のように彼らが一流の職人に
変身するとでも?
なんともロマンチックな発想です。
更に、現実はそんなに甘くありません。
技能伝承は、ただ動画を見るだけではなく、
実際に手を動かし、何度も失敗を重ね、経験を積むことでしか身につかないのです。
まるで、古い映画のフィルムを何度も巻き戻して見るようなもので、
最新のテクノロジーがどれだけ進化しても、その本質は変わらないのです。
そして、熟練技能者を育てるためには、まるで高級レストランでコース料理を
待つかのような忍耐が必要です。
短期的な利益を求めるなら、ファストフードのような即席の解決策を
探すべきでしょう。
しかし、長期的な視点で見れば、その価値は計り知れないものがあります。
まさに、良いワインが時間をかけて熟成するように、熟練技能者もまた、
時間をかけてその価値を増していくのです。
結局のところ、カン・コツを持つ職人を育てることは、
企業の持続可能な成長にとって、
まるで古い家族のレシピを守り続けるようなもの。
時代が変わっても、その価値は色褪せることがありません。
だからこそ、技能伝承は、ただのコストではなく、未来への貴重な投資なのです。
皮肉なことに、その価値を理解できるのは、時間をかけて育てられた
熟練技能者だけかもしれませんね。
皆さんどの様に思われましたでしょうか?。
宜しければ感想、コメントを頂けたら幸いです。